マーケティング・マイオピア、自社の製品が好きすぎて

マーケティング
役に立ったらシェアお願いします!

今日は自分がマーケティングの勉強をしている中で、最近気をつけたいこととして思ってる、マーケティング・マイオピアについて。

SPONSORED LINK




マーケティング・マイオピアとは

マーケティング・マイオピアとは、企業が自分たちの立場からばかり物事について捉えてしまい、自由で大胆な発想ができない状態のこと。1960年にセオドア・レビットというマーケティング界でも有名な博士の「マーケティング近視眼」という論文の中で発表された定義です。

その例として、レビット博士は第二次世界大戦後のアメリカにおける鉄道産業の衰退を取り上げました。衰退の原因は旅客や貨物輸送の需要が減ったからではなく、鉄道事業者が自分たちの事業を見誤ったからだ、としています。自分たちの事業を「輸送事業」とは捉えず、「鉄道事業」と捉えてしまったことで自動車やトラック、飛行機などのほかの代替手段によって取って代わられてしまったわけです。事実
アメリカの交通機関における鉄道事業のシェアは1930年には約13%あったものが、1959年には約3%まで減少しています。

レビット博士が言うには、やはり、輸送を目的としての鉄道産業と捉えることができず、鉄道産業であること自体を目的として捉えてしまい、それが顧客目線ではなく、事業目線になってしまっている、とのこと。事業にのめり込むでしまうからこそ、生じてしまうことかもしれません。

マーケティング・マイオピアに陥らないために

逆に、自分たちの事業の捉え方に柔軟性を持たせて、時代に適応する形で成功していったのが今や大手のリクナビです。リクナビはもともと多数の情報誌を展開する出版社でした。が、時代の流れとともにインターネットが栄えてくるとそちらに将来性を感じ、大胆にもインターネット事業へ展開していきます。これは自分たちの事業を出版社ととらえるのではなく、「消費者と企業をつなぐマッチングプレーヤー」として定義していたため、とされています。だからこそ、そこから外れなければ何をしていてもよい、どんな提供形式でもよいと考え、柔軟な事業展開を取ることができたようです。マーケティング・マイオピアに陥ってしまうことなく、成功した事例といえます。
この事例の中にマーケティング・マイオピアに陥らないための知恵が隠されています。それは、自分たちの事業をどう捉えるかということであり、製品志向や事業志向といった自分たちを中心とした志向性ではなく、顧客にとってどのような価値提供をすることができるか、の顧客志向でいることが大切なようです。その志向性でいることで、判断や思考に柔軟性と大胆さが生まれ、顧客にとって価値を提供できる形に、時代や歴史に合わせて変化していくことができるとのことでした。

参考文献:『はじめてのマーケティング (有斐閣ストゥディア)』有斐閣ストゥディア
久保田進彦、澁谷覚、須永努

SPONSORED LINK




Top