感染拡大も3度目を迎え、国内でもとうとう福岡も含めての緊急事態宣言が発令されました。
ワクチンの予定があるとはいえ、全国で感染が拡大する傾向は強まってきており、緊張感もまたいっそう高いままです。
それとは逆行するように、株価は上がり続けています。ではこうした社会状況、経済情勢の中で、転職活動はすべきかどうか。
結論からいうと、転職活動は行っても問題ないです。
なぜなら、求人はあるからです。
なぜそう言い切れるのか。
転職市場を見るとあきらかです。
市場にも求人はまだある
転職活動はいわば自分自身をマーケットに売り出すような考え方でやらないといけないので当然競合や自社、自分のことですね。これを考えなくてはいけません。
関係ないから見なくていいと言うわけでは無いのです。これはどこで見ることができるかと言うとDODAやリクルートの転職サイトで一般的に公開しているのでぜひ見ておきましょう。
今市場としては求人が出ているのか迷えるこれは有効求人倍率ですね。これは業界の人だけが見る数値ではなくて転職希望者は必ず確認しておかなければいけない数値です。有効求人倍率とは、簡単に言ってしまえば、1を下回れば求職者の方が多く、求人が足りていないという状況を指します。
下記をご覧ください。下記は宮城県の有効求人倍率です。明らかに、コロナの影響を受けて、求人数が減っていることがわかります。しかし、その数値は1を下回ってはいません。
宮城県の有効求人倍率
11月 | 2019年12月 | 2020年1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | |
宮城県 | 1.60 | 1.60 | 1.48 | 1.46 | 1.35 | 1.33 | 1.26 | 1.21 | 1.17 | 1.14 | 1.14 | 1.16 | 1.19 |
これは過去を見ても、まだまだ求人があることを指しています。
過去役50年のデータを見ると、有効求人倍率の最低値は約0.3です。つまり、一人の求人に対して、求職者が三人もいた状態です。
その頃に比べれば、今はまだまだましといえます。
また、上記は宮城県の有効求人倍率ですが、全業種が含まれています。今、業界として苦しいのは、い製造業、飲食業、宿泊業です。IT業界はそこまで苦しいわけではなく、巣篭もり需要や助成金需要によって、増収増益になっている企業が比較的多いです。
これらを加味すると、宮城県におけるIT業界の有効求人倍率は数値的にはもう少し高いことが予測されます。
ちなみに、全国での数値になりますが、過去50年間で最も高かった有効求人倍率は約1.8です。一昨年の暮れはその数値にも匹敵するほど求人が出ていたのです。
競合調査は必要
ではこうした市場環境でどのように動いて行けばよいのか。
転職活動をマーケティング活動と似ているものとして捉えると、いかにして企業に自分の労力を高値で買い取ってもらうかです。そこで、市場の情勢の次に大切になるのが、競合の状況です。
転職活動における競合は他の求職者です。
競合に関しては正確な数値を把握することはできませんがある程度リサーチすることができます。例えばTwitterで自分と同じ職種の人がどの程度今就職活動や転職活動しているのかということを確認してみましょう。
スキルや技術、経歴など、こうした観点で見てみると自分の相対的な位置関係が分かります。ここから
自分は業界的にはどのような立ち位置にいるのかを理解し、転職戦略を練っていくべきです。ここで自信を過大評価してしまったり、過小評価してしまうと、転職活動で大きくつまづくことになるので、注意しましょう。
企業目線で見ても好機
少し思考を変えて、企業目線で見てみます。今の社会的な情勢から見ると当然苦しい状況にある企業が多いです。しかし、こんな時だからこそ、強気に、回復後の成長を望んで、積極的に採用に乗り出すべきです。
なぜなら、他社が求人を出さないために、質の良い求職者に出会えるチャンスが多いからです。そして、求職者がこうした企業の求人を狙っていくべきです。ピンチはチャンスとよくいいますが、まさにその通り。自社のことだけを考えずに、社会情勢から考えれば、企業側も攻めた決断をとることができ、そして、求職者としてはその求人を捉えることが大切です。
だからこそ企業は今採用に力を割いて投資をしていくべきだと思います。
この観点でもう一度求職者目線に話を戻すと今、転職活動はすべきです。
業界で見ると製造業や飲食業、宿泊業は厳しいですが、T業界で見ると必ずしも全部の企業が苦しい状況になると言うわけではありません。
例えば通信型のインフラを取り扱う企業は安定性があるのであまりコロナの影響受けていませんむしろ在宅のテレワークの影響があって前年よりも増収増益になっている企業も数多くあります。
また受託型の開発企業でも助成金を使った開発案件が多くあってその影響受けて増収増益になっている企業も数多くあります。
実際に求人を検索してみると、数多く出てきます。
特に、今業界経験があるIT界隈の方はチャンスと言えます。
なぜなら今、他業界から未経験でITエンジニアになりたい、IT業界に入りたいという方が増えてきており、不足しているとは言え、徐々に業界の人数が増えています。
コロナのような、こうした状況もあって、社会的に自分のスキルがあれば食べていくのに困らないキャリアを望む人が多くなるのは自然な流れです。
テレビCMを見ていてもエンジニアのオンラインスクール関係がどんどん増えていて、その勢いがましていることがわかります。
だからこそ、業界経験が数年という人は転職をして、転機を掴むべきです。でないと、乗り遅れてしまい、転機を掴みそこねてしまいます。
会社の人間関係に問題がある、給料は不満はないが業務内容に物足りなさを感じる、などなど、理由は様々だと思いますが、ネガティブな理由での転職でも大丈夫です。
なぜなら、転職者はみんなだいたいネガティブな理由で転職をするためです。それを面接で言わないだけです。そこはテクニックになるので、不安だと言う人は転職エージェントを使えば良いだけです。うまく活用すれば良いのです。
タイミングを逃してしまうことほどもったいないことはないので、競合がたくさんになって、自分の市場価値が下がってしまい、転生活動が思い通りに行かなくなる前に、行動に移すことをおすすめします。
宮城県で転職活動を考えている人向けに、職種別で登録しておくとよい、転職サービスやサイトもまとめているので、参考程度に見てみてください。
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